第1回 河北大学・小林多喜二研究奨励論文募集応募論文、審査評、付・募集要項

日本・白樺文学館と河北大学外国語学院日語科との共催で、中国における小林多喜二研究を振興・奨励するため、河北大学(外国語学院、工商学院)に学ぶ大学院生・学部生などを対象に、「中国・小林多喜二研究奨励賞」を実施した。締め切りの2007年1月20日までに以下の13件の論文の応募を受け付けた。

応募論文は、松澤信祐・河北大学名誉教授/文教大学名誉教授を選考委員長に、以下の張如意・河北大学教授、島村輝・女子美術大学教授、荻野富士夫・小樽商科大学教授、佐藤三郎・白樺文学館多喜二ライブラリー学芸員の計5名で選考委員会を構成し、選考の結果、2007年2月9日、当白樺文学館多喜二ライブラリーホームページで結果を公表した。

以下は各選考委員の審査評、応募論文である。
末尾に今回の要項を記録のため掲載する。

1. 応募論文一覧

1) 陳君=小林多喜二文学と今の中国の「農民工」問題
2) 王樹義=中日プロレタリア文学の比較
3) 李琨=小林多喜二の死から、日本共産党の受けた迫害を見る
4) 董佳佳=理想と反抗に燃えて――小林多喜二
5) 劉雲=中国人民の日本友人:小林多喜二
6) 王利艶=80年代以後中国における小林多喜二文学の研究現状の考察
7) 李喬=小林多喜二と魯迅
8) 馬潔琼=「党生活者」についての私見
9) 倪立萍=近代文学においての小林多喜二文学
10) 楊青福=中日両国の二人の革命作家
11) 韓玲玲=「防雪林」の芸術創作について
12) 史艶玲=小林多喜二の作品における母親像
13) 李国寧=小林多喜二と夏衍

当初二等は3人の枠だったが、四位42点獲得が二名であり、二位(2名同点)との得点差が僅差であり、次点は38点と点差があったため、この選考が妥当と判断し授賞枠を一名増とした。

2. 審査評 (あいうえお順)

<荻野富士夫 審査評>

「日語科」に学び、松沢先生の薫陶を受けているとはいえ、小林多喜二を修論などの主題としない大学院生において、すべての応募論文がこの水準までの多喜二論をものしてきたことはやや予想外であり、中国における日本文学研究の水準の高さや各院生の研究資質・意欲の高さを示すものであると同時に、多喜二の文学・その生き方が普遍性をもっていることを改めて知らしめてくれた。

まず印象的なことは、多喜二文学の本質をズバッとつかもうとしている点である。日本の多喜二研究が深化し、読みが多様化するなかで、かえってその本質を見失いつつあるようにみえるため(『「文学」としての小林多喜二』〔至文堂〕には、その傾向が感じられる)、私には「貧しい労働者を救うための文学」(陳君論文)というストレートな読み方が新鮮に感じられた。そこには、現在のさまざまな問題――「農民工」問題に代表される――が顕在化しつつある中国だからこそ、多喜二は読まれ、論じられねばならないという強い問題意識が、過半の論者に共有されていると思われる。

ただし、陳君論文に典型的にあらわれているように問題意識が過剰気味であり、多喜二文学の把握が類型的になりがちである。たとえば、どのような意味で「貧しい労働者を救うための文学」であろうとしたのか、多喜二の文学的試行錯誤の過程などにも目を向ける必要があるだろう。

「党生活者」への論及が多いのも、中国ならではの関心といえるだろうか。それは馬論文の「第一人称で書いたので、……まったく自分が小説の中の私と感じて、頭の中で当時の状況を浮かべている。共産党の主人公と一緒に息することになる」という部分などにうかがえ、中国という社会体制のなかで読まれるユニークさの一つといえよう。
  魯迅や夏衍と多喜二の関係性も複数の論者が述べるところだが、全体的には先行研究のフォローに止まっているようだ。そのなかで、王樹義論文は多喜二から夏衍への文学表現・思想の継承性を具体的に論じようとしている。また、李喬論文は多喜二と魯迅の共有するところに着目し、楊青福論文はその相違に着目し、それぞれ興味深い。

王利艶論文は中国における多喜二研究を数値的にみるところから出発し、その研究の変化の意味を考察する点にユニークさがある。

「防雪林」を論じた韓玲玲論文は作品論としては、全体のなかでもっとも優れている。「この作品は、小林多喜二が初めて重大な現実意味を持っている主題を取って創作した」という押さえかたも卓越していると思う。       

◇  ◇  ◇

<佐藤三郎 審査評>

○王利艶は、現在の中国で入手可能な先行多喜二研究の基礎情報には何があるのかということを認識させてくれ、貴重なレポートとなった。対象となったのは、80年代以後のおよそ4半世紀。この時代は、中国では市場経済への移行期(1978 -92年)であり、冷戦時代の象徴と言われたベルリンの壁崩壊(1989年)、ソ連邦解体(1991年)という世界社会主義体制の変動を経ての時代ともいえる。これを学術雑誌の採用論文数で80年代2件、90年代1件、2001年以降11件・中国国家図書館図書点数、01年1件と質と量的の両面をたしかな指標でとらえ、考察している点が評価される。

社会問題の視点から、こうした現状を、現代中国の抱える「農民工」問題から論じたのが○陳君の論考で、リアルに多喜二の文学の受容の可能性を探っている点に注目させられた。同論の基礎は、昨年同大日本学研究室から発行された『河北大学日本学研究紀要』創刊号に掲載のものをベースにしたものだけに力がこもっている。今後は、前期だけではなく、多喜二が作家同盟書記長となって以後を視野にいれる(とくに「工場細胞」から「党生活者」にいたる発展と模索)とさらに充実したものになるものと期待される。

日中のプロレタリア文化運動の交流は、東アジア地域での柱の一つであり、それだけに魯迅、夏衍は中国を代表する人物として、中国国文学界での研究は充実している。今回これらを踏まえて多喜二と魯迅を論じたものに劉雲、李喬、楊青福があり、夏衍を論じたものに王樹義、李国寧がある。○劉雲は、多喜二虐殺後の中国で、魯迅を主軸に朱雲彤、郁達夫を論じ、多喜二虐殺の反響と記念活動の広がりを簡潔に紹介している。「為横死之小林遺族募損」の呼びかけに名がみえる田漢、丁玲などの諸氏の仕事が紹介されればと惜しまれる。○李喬は、両者の文学の共通性を論じ、多喜二「失業貨車」、魯迅「孔乙己」を比較し、それぞれの<希望>を論じている点に読ませる力がある。○楊青福は、二人の生涯を概観したうえで「蟹工船」と「阿Q正伝」を論じ、共通性と差異を明らかにしている。比較すれば李喬の論のほうがより深く作品世界に入っている点で評価される。夏衍を論じた王樹義、李国寧の論は両者とも力と熱がこもった論で、今回の応募論文のなかで注目された。○王樹義は夏衍が多喜二文学の紹介ばかりではなく、作品鑑賞を通じて多喜二文学の発展としての実作「包身工」を、魯迅の言葉「同志小林の血路に沿って」闘った果実と位置づけることにある程度成功していることを大きく評価した。○李国寧は夏衍を論じつつ、「日常生活描写」「笑い」「エロ話」の3つの切り口で多喜二の描写を捕らえてユニークであり、最新研究情報をふまえた、新しい研究スタイルが見える点で大きな可能性をもっていること、今回は触れることはなかったが先に紹介した同大研究紀要では「芭蕉と中国文学」の論文を発表しており、その研究スタンスのたしかさに注目される。
「党生活者」はその一節が教科書に採用されたこともあったので、中国でも親しまれている多喜二の代表作で、2005年開催の中国小林多喜二国際シンポジウムでも呂興師、田鳴など各氏が論じ、今回も史艶玲、馬 潔琼 、董佳佳の3氏が論じた。○史艶玲は「党生活者」「母たち」を、多喜二の「人間性」に富む「母親像」の「芸術性」をコンパクトに論じて好感がもてる。『「文学」としての小林多喜二』(至文堂『国文学解釈と鑑賞』 2006年9月)を参考図書としてあげているだけに、今後の充実が期待される。○馬 潔琼は、「集団から個」、「革命と恋愛」の視点から多喜二の描く女性像を論じ、「一人称の書き方は私小説に多く応用されたが、社会主義リアリズムで採用されたのは芸術上の創造である」と論じている。コロンタイの文学の影響を柱にしているところは異論の多いところだ。○董佳佳は「党生活者」を中心に、その背景、反響、位相をコンパクトに紹介し、政治と文学を論じ、理想と反抗に燃え、反戦平和と国際主義に殉じた多喜二を位置づけていて読ませる力はある。ただし、引用のボリュームの多さと、固有の論との境界線が不分明であることがマイナスポイントとなった。○韓玲玲は「防雪林」の強い色彩感覚、現実生活との溶け合いを指摘し、その芸術性を錬度高く考察している点で大きく評価される。それだけに、なぜこの作を多喜二は(その一部を「不在地主」にとりこみながら)、未発表のままとしたかについての考察を網羅することも必要だろう。○李琨は、小林多喜二とその仲間たちが受けた白色テロル――人権侵害の視点から「一九二八年三月十五日」を論じ、その時代を簡潔に概括している。○倪立萍は、明治維新以降の近代日本を概括し、日本帝国主義に反対し、真理と理想に生きた多喜二を簡潔に紹介している。「世界人民の国際主義の親友として、小林多喜二の文学は21世紀にも輝き続けている」としている点に共感した。

この応募論文群が、中国でのこれからの小林多喜二研究に新しい成果をもたらしてくれたことを確認し、指導・支援にあたられた方々のご協力に感謝したい。

◇  ◇  ◇

<島村輝 審査評>

総評
多喜二の作品にしっかり取り組み、真摯な態度でそこからなにかを引き出そうとする論が多かった。中日比較文学の観点から論じたものも多く、中国での研究を奨励する賞にふさわしい特徴が見られた。応募論文の中には、エッセイや感想文ではなく研究論文として見るなら物足りなさを感じるものもあったが、手を加えて充実させていけば、研究上に一石を投ずることができるような、個性ある論を見出すこともできた。以下自分の採点で8点以上となった四名について、簡単に査読評を記す。

陳君 小林多喜二文学と今の中国の「農民工」問題――『蟹工船』を中心に
[査読評]
「蟹工船」を出発点として、現代中国の「農民工」の問題を論じているもの。現代中国の貧富格差そのものをストレートにとりあげ、その実情についての資料を翻訳紹介しつつ論じているところに意義が認められる。だが、両者の間にもう一つ必然的なつながりを見出しにくい。どうして「蟹工船」を考えることが「農民工」の問題を考えることに結びつくのかの筆者のモチベーションを訴える説得力に欠ける。また現代中国の貧富格差をどうするかということについての考察もやや表面的に流れたところが惜しい。

王 樹義 中日プロレタリア文学の比較――『蟹工船』と『包身工』の共通点について
[査読評]
  多喜二の「蟹工船」と夏衍の『包身工』とを比較して論じている。多喜二と夏衍の歴史的位置付けについてはやや公式的ながら一応しっかりとおさえている。『包身工』は中国では著名なプロレタリア文学といってよかろうが、「蟹工船」と比較した論文はこれまでおそらく日本語では書かれていないのではないか。対象としては新たな領域の素材であり、内容的にも扱う意味は大きい。論の立て方、日本語の表現も妥当である。

劉雲 中国人民の日本友人:小林多喜二――小林多喜二が虐殺された後中国での反響と記念活動を中心に
[査読評]
多喜二虐殺後の中国での反応をまとめている。原文を資料として掲げているのはいいのだが、研究論文としてみるなら、その本当の原本がどうであったかまでは論究していないところは瑕疵といえば瑕疵である。またこのような呼びかけ文などの受け止めがどうであったかについても、従来の研究を乗り越える進展を見せているとはいえない。しかし現在までの日本における多喜二研究にとっては、中国での受け止めについて論は、国際的な研究への視野という意味で重要であろう。

韓玲玲 「防雪林」の芸術創作について
[査読評]
自然描写、源吉の反骨心、両者の統一としてとらえているところが好印象をあたえる。惜しむらくは論証というより印象の吐露に終っていて、論文としての論理性を基にした迫力に欠けていること。その点では、作品そのものを精読し、細かなテクストの分析を示せればなおよかった。なお、参考文献リストを見ると、かなり古いものが目立つ。最近の研究の達成を反映させれば、分析の方法などもなお新しく効果的なものが使えたことと思う。

◇  ◇  ◇

<張如意 審査評>

陳君=多喜二文学と今の中国の「農民工」問題=多喜二の文学と中国「農民工」問題の現実を結び付けて考察するのはとてもいい問題意識で、多喜二文学の再認識に新しい示唆を与えている。「農民工」問題の位置づけと問題の深部への追求をすれば、もっといい発見が出来るだろう

王 樹義=中日プロレタリア文学の比較=論理性のある、内容の充実した論だが、「蟹工船」も「包身工」も優れた作品だから、思想性はもちろん、芸術面の比較もすればいいなと思う。

李 琨=小林多喜二の死から見る=資料をちゃんと調べてよく勉強したと思う。発想もいい。もっとテーマや研究目的をはっきりして論理性を整えば、いい論になる。

董佳佳=理想と反抗に燃えて=作品の周辺事項を論理的にまとめている。作品論だから、周辺事項よりテクストを中心に論を展開したらもっと説得力がある。

劉 雲=中国人民の日本友人:小林多喜二=論点を絞って論じたところが評価したい。

利艶=八十年代以後中国における小研究現状の考察=対象を分類にして考察するところが方法として評価したい。

李喬=小林多喜二と魯迅=論がまとまって一定の展開もある。新しい視点があれば、いい論文になる。

史艶玲=小林多喜二の作品における母親像=「人間性」には視点の新しさがある。論をもっと広げればいい。

李国寧=小林多喜二と夏衍=『「笑」の描写』や「エロ話」などの指摘に面白さがある。もっとその裏にあるものを掘り下げたらいいと思う。

◇  ◇  ◇

<松澤信祐 審査評>

総評
応募論文集13篇。(うち他大学からの応募1篇を含む)
(1)内容的に大別すると以下のようになる(まちがったものもあるが)。
(ア)作品論(中国・夏衍や魯迅の作品との関連にふれたものも含む)6篇
(イ)作家論(魯迅、夏衍、郁達夫になどと関連して論じたものも含む) 2篇
(ウ)現代的意義(反戦・平和と国際主義、権力弾圧、貧困など)5篇
(エ)研究史 1篇
(2)以上のように、多方面から小林多喜二を論じており、内容的にも良かった。
(3)いずれも、現在、中国で多喜二文学がなぜ読まれる必要があるのかを念頭に置いて書かれており、河北大学での小林多喜二国際シンポジウムのテーマにあった「反戦・平和・国際主義」に焦点を当てたものや、プロレタリア文学の意義を論じたものが多かった。
(4)しかも、単にプロレタリア文学として評価するのみでなく、その文芸側面や表現名力などを作品に即して具代的に論じたものや、人間的な面(母親像や母子の愛情など)から作品論を展開している点もよかった。
(5)中国の作家(魯迅、夏衍、郁達夫など)と関連づけて論じているために、中国人の目から見た多喜二論、多喜二評論が鮮明になった点もよかった。
(6)研究史の方面から論じたものも、その意味でよかった。
(7)今後注意することは、参考文献をきちんと挙げて置くこと。どこまでが自分の研究、自分の資料発掘、自分の意見なのか、どこの部分は先行の論文の引用なのかを明確にしないと、論文としての価値が問われることになる。

選考評
1) 陳君=小林多喜二文学と今の中国の「農民工」問題。農工民問題から多喜二文学の必要性を論じた視点は面白いが、農民工問題の現状報告に終わってしまって、もう一歩そのことと、多喜二文学が多くの人々に読まれる必要性との関連の説得力が弱かった。この点に留意し、改善すると更によくなる。
2) 王樹義=「蟹工船」と「包身工」を中心に、多喜二と夏衍のプロレタリア文学作家としての共通性と革命性を論じたもので、比較する視点はよかった。
3) 李琨=多喜二の死から、日本共産党の受けた迫害を論じた。天皇制国家の弾圧体制の歴史に遡り、多喜二虐殺と天皇制警察権力の実体を詳細にとらえたために、多喜二がどのような困難と闘ってあのような作品を書いたかが実感できてよかった。
4) 董佳佳=「党生活者」を中心に、反戦平和と国際主義に殉じた作家としての多喜二を論じた点はよいが、もう少し「党生活者」の作品に即して論じるとよかった。
5) 劉雲=多喜二虐殺に対しての当時の中国の作家たちがどのように抗議し、どのように連帯の意思表明をしたかを具代的資料紹介で論じた点はよいが、参考文献を書いていないために、どこまでが資料発掘か不明。
6) 王利艶=80年代以降の中国における多喜二文学研究を概括し、分析し、今後の研究の必要性を論じた点がよい。
7) 李喬=多喜二「失業貨車」と魯迅「孔乙己」「故郷」などの共通性を追求し、両者の精神の重要意義を論じた点はよいが、もう少し詳細に論じることが必要。
8) 馬潔琼=「党生活者」の男女関係をコロンタイ「赤い恋」との関係で肯定的に評価しようしたものだが、この点は、多喜二の評論を読む必要がある。多喜二はコロンタイに対して批判的だった。
9) 倪立萍=時代状況と文学史の流れから多喜二文学を評価すべきという視点はよいが、もう少し内容を豊かにするとよかった。参考文献を挙げること。
10) 楊青福=多喜二「蟹工船」「不在地主」と魯迅「阿Q正伝」を比較して、圧迫者(時の権力者)に抵抗した両作家を論じた点はよい。
11) 韓玲玲=「防雪林」の写実的自然描写の素晴らしさを具代的に指摘し、主人公や北海道の農民たちの存在感そのものを鮮明にしたという作品論の展開は大変よい。
12) 史艶玲=「党生活者」「母たち」の母親像はそれぞれ異なっていても、母子の愛情にかわりはないことを通して、多喜二の作品の持つ、人間的暖かさを具体的に論じた点はよかった。
13) 李国寧=多喜二の中国への最も早い紹介者、夏衍を紹介すると同時に両者の作品「蟹工船」「包身工」を具体的に比較しながら、「蟹工船」の傑出した部分を①日常生活の描写②笑い③エロ話などから具代的に紹介したのがよい。最近の日本人研究者の論文も視野に入れているのはよい。

3、応募論文

<第一席>
中日プロレタリア文学の比較 ――『蟹工船』と『包身工』の共通点について
大学院2年 王树义(王 樹義,おうじゅぎ,Wang Shuyi,女性)

賞状

<第二席>
小林多喜二と夏衍 ――『蟹工船』を中心に
大学院3年 李国宁(李国寧,りこくねい,男性)

<第二席>
小林多喜二文学と今の中国の「農民工」問題 ――『蟹工船』を中心に
大学院3年 陈 君(陳君,ちんくん,Chen Jun,男性)

<第二席>
小林多喜二の作品における母親像について ―『党生活者』と『母たち』を中心に
大学院2年 史艳玲(史艶玲,しえんれい,女性)

<第二席>
[防雪林]の芸術創作について
東北師範大学院 日本研究所日本言語文学専門
韓玲玲(韓玲玲,かんれいれい,女性)

小林多喜二と魯迅 ――相異の国情、同様の文化戦士
日本語学部 院生1年  李 乔(李 喬,りきょう,女性)

中国人民の日本友人:小林多喜二 ――小林多喜二が虐殺された後中国での反響と記念活動を中心に

外国語学院日本語科·院生1年
劉 雲 (劉 雲,りゅう うん,Liu Yun,男性)

80年代以後中国における小林多喜二文学の研究現状の考察
王利艳(王利艶,おうりえん,Wang Liyan,女性)

中日両国の二人の革命作家
河北大学院1年 杨青福(楊青福,やん せいふく,男性)

『党生活者』についての私見
院生1年  馬 潔琼 (馬 潔琼,まけっきょう,Ma Jieqiongj,女性)

小林多喜二の死から、日本共産党の受けた迫害を見る
大学院1年 李 琨 (り こん,李 琨,Li kun,男性)

理想と反抗に燃えて 「小林多喜二」 ―「党生活者」を中心に
院生2年  董佳佳(董佳佳,とうかか,Dong JiaJia,女性)

近代文学においての小林多喜二文学 ―小林多喜二と彼の時代
日本語科院生1年  倪立萍 (げい りっぺい,倪立萍,Ni liping,女性)

4. 2006年度応募要綱<資料>

河北大学での「中国・小林多喜二研究奨励賞」論文募集要綱 

一、(趣旨) 日本・白樺文学館と河北大学外国語学院日語科との共催で、中国における小林多喜二研究を振興・奨励するため、河北大学(外国語学院、工商学院)に学ぶ大学院生・学部生などを対象に、「中国・小林多喜二研究奨励賞」を授与する。

1、(名称) 「中国・小林多喜二研究奨励賞」

一、(主催)  中国・河北大学外国語学院日語科、日本・白樺文学館

一、(実施期間) 2006年度
※期待する成果が得られなければ(応募数が10人以下等)次年度は継続しない。

一、(論文応募締め切り) 2007年1月20日

一、(審査実施予定日) 2007年2月20日前後

一、(論文提出先) 白樺文学館多喜二ライブラリー内
「中国・小林多喜二研究奨励賞」審査委員会 担当佐藤三郎
〒270-1153日本・千葉県我孫子市緑2-11-8
TEL: 04-7169-8468
FAX: 04-7169-1837
eメール info@takiji-library.jp

一、(採否及びその通知について) 採否とその通知にあたっては、以下の通り対応する。
・採用(ただし字句・表現などの修正を求める場合がある)。
・不採用。その理由などのコメントは付けない。
e mailと白樺文学館多喜二ライブラリー ホームページで通知。

一、(授賞) 「中国・小林多喜二研究奨励賞」賞状、白樺文学館多喜二ライブラリー ホームページへの掲載。

一(副賞) 一等 1人10万円、二等 3人5万円(日本円) 計4人以内。
1、副賞賞金計25万円は白樺文学館が提供する。

1.著作権は白樺文学館に帰属する。

一、入賞者が応募に際し提供した個人情報は、報道機関成績発表、本事業に関する情報提供に際し、白樺文学館多喜二ライブラリーHPなどに公表することをあらかじめ了承すること。

一、(審査基準)
小林多喜二の作品と歩みを対象とし(その他の作家や文学に限らずその他の事項との関係で論ずることも含む)、以下のいずれかに該当する論文であることが審査においては重視する。
(1) 当該領域の研究史及び研究状況をふまえ、その領域で新しい地平を開拓する論文であること。
(2) 新しい研究領域・新しい研究方法を切り開く問題提起的な論文であること。
(3) 研究上有益な資料を発掘し、翻訳するなどを通じ、意味づけている論文であること。
(4) 研究の発展に貢献すると見なすことができる論文であること。

一、審査委員会の構成
審査委員長=松澤信祐・河北大学名誉教授/文教大学名誉教授、委員=張如意・河北大学教授、島村輝・女子美術大学教授、荻野富士夫・小樽商科大学教授、佐藤三郎・白樺文学館多喜二ライブラリー学芸員、計5名で構成する。

一、(論文の条件)
(1)ワープロテキストデータ原稿とプリントされたテキストでの応募であること。冒頭に400字詰原稿用紙への換算枚数を必ず明記すること。
(2)プリントアウト原稿は、つごう2部を提出のこと。 また、原稿は返却致しませんので、手許に控え残されることを希望します。
(3)400字程度のわかりやすい日本語による要約1部をあわせて提出すること。※この要約は、白樺文学館多喜二ライブラリーHPなどで公表・公開することがあることを予め了承する。
(4)、原稿のタイトル、名前は漢語、英文、日文(ふりがな付き)表記を必ずつけること。
※小林多喜二の作品テキストは、『小林多喜二全集』(日本・新日本出版社 1992年)に準ずるものが望ましい。(未収録作品は、原文のままで可)、またその他の引用は、新字のあるものはなるべく新字で記し、注の記号・配列などもわかりやすい表記であることが、望ましいが、必要条件ではない。

以上

白樺文学館多喜二ライブラリー内
「中国・小林多喜二研究奨励賞」審査委員会 
〒270-1153日本・千葉県我孫子市緑2-11-8
TEL: 04-7169-8468
FAX: 04-7169-1837
eメール: info@takiji-library.jp


[2007/3/9]
白樺文学館 - 小林多喜二の書簡 常時展示中

時代を撃て・多喜二