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2008 オックスフォード小林多喜二記念シンポジウム開催報告(その1)

小林多喜二生誕105年・没後75周年となる2008年、9月16日から18日までの3日間、英国オックスフォード大学キーブルカレッジで「2008年オックスフォード大学における小林多喜二記念シンポジウム」(主催:同組織委員会、後援:小樽商科大学、白樺文学館多喜二ライブラリー)を開催した。 メーンテーマを「多喜二の視点から見た身体・地域・産業」とし、世界各国から33件の発表、60名を超える参加者があった。最終日の18日、まとめと総括を行ったHeather Bowen-Struykが述べるように、このシンポジウムは、「多喜二を単一の出発点としながら、池に広がる波のように、時空を貫いて多様な領域に広がる、多喜二研究のもたらす大きな衝撃力」を示すものとなった。 発表者の内訳は、(オーストラリア、1名)、(ノルウェー、1名)、(日本、17名)、(英国、1名)、(米国、6名)、(カナダ、1名) (中国、2名)、(韓国、4名)

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『劇画「蟹工船」小林多喜二の世界』講談社から9/20発売

講談社 プラスアルファ文庫シリーズの一冊として、 『劇画「蟹工船」 小林多喜二の世界』がおめみえした。 本書は、東銀座出版社から2006年11月刊行の『30分で読める・・・大学生のための マンガ蟹工船』を親本に、小林多喜二の全体像をわかりやすく把握するため、映画「時代を撃て・多喜二」(池田博穂監督)に採録されている写真を図版に、その生涯をたどるグラビアページ(16ページ)をあらたに設けた。 さらに、島村輝・女子美術大学教授に、小説「蟹工船」の文学としての仕掛けを解説していただくなど、現在、なぜ若もの達を中心に「蟹工船」がブームとなっているのか――という疑問にわかりやすく答えた。

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